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頑張っているのに模擬試験の成績が伸びない! 悩む子どもに対して、親ができることは?

菅原裕子

頑張っているのに模擬試験の成績が伸びない! 悩む子どもに対して、親ができることは?

●落ち込む子どもを前向きにさせる方法とは?

秋になって、いよいよ受験勉強も追い込みの時期です。

良い意味で、お子さんの緊張感は高まっているでしょうか?

この時期、親子ともに、「さあ、行くぞ!」と気を引き締められたら最高ですね。

しかし、この時期に聞こえてきそうなのが、「頑張っているのに模擬試験の成績が伸びない」という親の不安な声です。

子どもが頑張っている割に、模擬試験の成績が伸びない。

そんな時、親はどうすればいいのでしょうか?

落ち込む子どもを励まして、やる気を向上させ、これからの受験勉強を前向きに取り組むようになる方法を考えていきましょう。

●「模擬試験とは何か?」を親自身がはっきりと定義しておく

まず、「模擬試験とは何か」を、親自身がはっきりと定義しないことにははじまりません。

ここで、一度しっかりと整理しておきましょう。

模擬試験はあくまで、現状で子どもがどの範囲をよく理解し、何が分かっていないのかを見つける機会です。

模擬試験の結果が実際の受験の合否を決めると思ってしまったら、模擬試験の度に一喜一憂することになります。

この時期は、子どもが実際の受験に備えて、不得意分野を強化する時であり、同時に“試験慣れ”をする時です。

成績が上がった、下がったと、親が心配する時期ではありません。

この時期に成績が上がれば、こんないいことはありませんが、まずは多少の上下があっても安定していればいいと考えましょう。

周りはいろいろなことを言うと思いますが、重要なことは親がどう考えるかです。

●「模擬試験とは何か?」をきちんと伝え、問題の振り返りを忘れずに

次に、もし子どもががっかりしていたり、悩んでいたりしたら、模擬試験の結果の捉え方を、しっかり伝えてあげましょう。

模擬試験は、今後何をすれば希望校に合格できるかを知る機会であり、練習の場であるということ、そしてこれまで通りに取り組んでいけば、きっといい結果につながるということを、自信をもってきっぱりと伝えるようにします。

その上で、必ず問題の振り返りをさせましょう。

大事なのは、同じような問題が出た時に必ず正解できるようにすることです。

ここで親が口をはさんだり、アドバイスしたりする必要はありません。

自分の力で何度もやるうちに、子どもは「できる」という自信をもちます。

間違えた問題をもう一度解いてみることで、子どもは必要な力を自ら補うのです。

●子どものやる気や集中力を再確認する

さらに、この機会に、子どものやる気や集中力を再確認してみましょう。

中学受験の結果には、勉強する時間よりも、やる気や集中力が大きく影響するようです。

勉強時間が長ければ好成績につながるというわけではありません。

長い時間机に向かっているのに模擬試験の成績が伸びない場合は、だらだらと無駄に勉強時間を過ごしているのかもしれません。

親のほうにも、「机に向かってくれているから安心」という気持ちはないでしょうか?

充分に勉強したつもりでも、中身が伴っていないということもあります。

逆に集中していれば、少ない時間でも理解力が高まり、学力を上げることができるでしょう。

集中して効率のいい学習時間を過ごすコツは、規則正しい生活を心掛け、だらだらといつまでも机に向かわせないことです。

どうしても集中力が続かないようなら、勉強の時間を制限してもいいでしょう。

「勉強しなさい」ではなく、「今日はここまでを、あと30分でね」と終わりの時間を示すことで集中しやすくなります。

●いちばん大事なのは、親が焦らないこと

受験を控えた子の親にとって、いちばん大切なのは「焦らない」ことです。

親がどっしりと構えて落ち着いていれば、子どもも安心して学習に向かえます。

中学受験において良く言われることのひとつに、「良い結果が得られるのは、受験勉強をおおらかに取り組んだ親子」というものがあります。

1点を気にしたり、偏差値とにらめっこしたりした親子より、神経質にならず、知識を得ること、問題が解けることを「おもしろい!」と思えた親子が、最終的に受験で成長します。

お母さんも、ここらで一度肩の力を抜いて、お子さんが合格する姿を思い描いてみてください。

親がリラックスすれば、子どもも落ち着いて集中できるようになるでしょう。

 

模擬試験の結果が思わしくない時こそ、いままでの勉強を見直すチャンスです。

決して焦らず、親子二人三脚で、入試本番に向かって着実に歩んでください。

著者プロフィール

菅原裕子
菅原裕子
すがはらゆうこ

NPO法人ハートフルコミュニケーション代表理事。有限会社ワイズコミュニケーション代表取締役。1977年より、人材開発コンサルタントとして企業の人材育成の仕事に携わり、従来の「教え込む」研修とは違ったインタラクティブな研修を実施。参加者のやる気を引き出し、それを行動に結びつけることで、社員と企業双方の成長に貢献。後に、企業の人育てと自分自身の子育てという2つの「能力開発」の現場での体験をもとに、子どもが自分らしく生きることを援助したい大人のためのプログラム「ハートフルコミュニケーション」を開発。各地の学校やPTA、地方自治体の講演やワークショップでこのプログラムを実施し、好評を得ている。著書に『子どもの心のコーチング』『子どもの「やる気」のコーチング』(以上、PHP文庫)、『子育てが変わる親の心得37』(幻冬舎)等。

公式ホームページ『NPO法人 ハートフルコミュニケーション』


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