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早慶高校入試 直前ガイダンス

【イベントレポート】<br>TOMAS主催イベント記事/レポート<br>早慶高校入試 直前ガイダンス

9月15日、早慶高校入試直前ガイダンスを開催しました。入試本番までに偏差値10アップを狙うための過去問演習の進め方、主要3教科[英・数・国]の優先順位、実際に偏差値を10アップさせて合格した先輩たちの学習状況などをお伝えしました。

偏差値10アップを狙う 秋からの英・数・国の進め方
~過去問演習の進め方と主要3教科[英・数・国]の優先順位~
TOMAS入試対策委員 梶原 崇之

OMAS入試対策委員 梶原 崇之誠


過去問演習で偏差値10アップを狙える!

 これから話すのは、魔法の方法ではなく普通の方法。覚悟があればだれにでもできます。数々の受験生がこの方法で偏差値10アップを果たして合格してきました。
偏差値10アップを狙うのは現状の成績に満足していないから。勉強しているがいまいち成績が上がらない。どうしたら成績が上がるのでしょうか。
成績が上がらない3つの原因、弱点把握と克服、復習の不完全、テスト慣れしていないことを一挙に解決できるのが過去問演習です。
過去問演習で、弱点や復習がどの程度できているかがわかります。テスト形式なので、テストに慣れることができます。だから、過去問演習で成績が上がるのです。


教科書別対策

早慶MARCHの各教科の入試形式を確認し、偏差値10アップするための過去問演習のやり方をお話しします。


英語 入試形式

総語数も語彙量のレベルも上がっている傾向があります。

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 語彙量と長文語数をまとめた表で見ると、語彙量は中堅私大レベルにほぼ固まっています。慶應と早実は、表の右上の方(語彙量も長文語数も多い)に位置し、難しいということがわかります。
出題の型は、長文問題の中で文法なども問われる一体型が、青学と慶應女子。模試のように読解の問題、文法の問題と大問ごとに分かれて問われる独立型はその2校以外で、点の取りどころがはっきりしていて取り組みやすいといえます。
リスニングは慶應・早高院などでは出題されていませんが、大学入試改革、英語4技能試験に呼応して出題される可能性があります。出題される場合、決まった時間をリスニングに取られるので、時間配分に注意が必要です。
文種では、従来は読みやすい物語やエッセイが中心でしたが、難しい論説文の出題が増えています。慶應女子・早実・ICUでその傾向が強く、文章そのものの理解も難しく、国語力も求められます。
厳しい時間制限内での高得点勝負になるので、戦略的な時間配分が必須。文法・語法・語句問題は即答が絶対条件となります。


過去問演習のポイント

早慶校が第一志望の場合、早慶MARCHの入試問題演習を、自分のレベルに合ったものからステップアップしていきます。中大杉並・中大附属にまず取り組み、80%くらいとれるようになったら(=偏差値50くらい)、青学・明大明治・立教新座の問題。80%とれるようになったら(=偏差値55くらい)の、早慶附属で70%をめざします(=偏差値65~)。早慶レベルの中では、志望順や弱点を確認しながら、先生と順番を決めてください。
志望校によって戦術は異なるので、志望校の問題量、形式、時間などを把握します。問題演習を繰り返すうちに、時間の使い方、問題を解く順番など、自分なりの戦術が立てられるようになります。
過去問演習で一番大事なのは、取り組んだあと。自己採点をして、できていることとできていないこと、弱点を把握します。単語・熟語、文法、長文読解など、自分の課題を見極めますが、単語・熟語や文法につまずきの原因があることが多いもの。課題がわからない場合は、自己採点したものをTOMASに持って行って、弱点や対策を先生に相談してください。
英語の対策は、まずは単語と文法。毎日の練習が大切。単語はセンターレベル、文法は即答できるようになれば、点がとれることが実感できるでしょう。
長文対策も、まずは①単語力。見た瞬間に意味がぱっとわかる程度に。そして②英語の語順のまま理解し、速読力をアップする。この2点で、早慶高合格には十分。読解の練習が必要になるのは、大学入試レベル。①②の練習を徹底してください。


数学 入試形式

早慶各校では、解答を導く考え方や途中式を書く「記述」が、一部またはすべての問題に課せられます。
時間が短く設問数の多いMARCH系はスピード勝負。概ね、早慶は1問あたり3~4分、MARCH系は2~3分半。出題内容もテキストなどにある典型題なので、見た瞬間に解き方がわからないと合格はおぼつきません。努力が反映されるとも言え、MARCH系の数学で点が取れないのは努力不足。早慶はどちらも思考型ですが、早稲田系の方が計算に手間のかかる数字をわざと設定してくるので、絶対的な計算力が必要です。
全体的に一時期のような難問奇問は見られなくなり、難易度は低下しているといえます。捨て問は存在しないので、すべての問題に取り組みます。
高校入試の数学の範囲は限られているので、ほぼ既視感のある問題だと言えます。ですから、過去問演習が非常に有効です。


過去問演習のポイント

過去問演習の取り組み方ですが、英語と同様、低いレベルから始めて、高レベルに上げていきましょう。早大本庄・青学・明大明治・立教新座で80%とれるようになったら、早慶附属で70%をめざしましょう。早大本庄や青学などで頑張っても80%とれないときは、テキストや中大杉並・中央大付属から始めましょう。
数学の入試演習で大切なのは、実物大の問題用紙と解答用紙を用意し、本番に近い形式で行うこと。解答用紙や問題用紙の途中式や計算をかけるスペースを把握し、字の大きさやどの程度の詳しさで書くかという感覚を養いましょう。
※早高院と早大本庄は実物をHPからダウンロードできます。

制限時間を意識することも大事。最後まで解けなかったら、時間内で終わったところに印をつけ、残りも解きます。数量分野より時間のかかることの多い図形問題は、何分で解けなかったら後回しにするなど、自分のルールを決めるとよいでしょう。
過去問演習をする中で、各校の問題形式、特に問題の質と量から、解くスピード、時間配分を覚えていきます。計算や小問集合、証明や作図問題の有無も確認します。
自己採点と見直しが一番大事なのは、どの教科も同じです。数学では、「できなかった理由」ごとに分類して対策をします。計算ミス・時間不足であれば、計算練習で、正確性とスピードを速める。解法の間違い・まったく手が出なかったのであれば、経験不足。今回の復習で解法を完璧にマスターすれば次からは解けます。過去問演習を重ねておくと、今までまったく見たことのない問題が本番に出るということはあまりなくなりました。その意味で数学は過去問演習が非常に有効な教科です。
「できた」場合でも、数学の場合は、「もっとシンプルに、もっと短時間で、もっと美しく」を追求します。「公式」を知っている→使う→使いこなすとレベルアップできると、それが可能になります。
「解き直し」では、制限時間の半分で満点を狙いましょう。解き終わった過去問を、できることを早く正確にできるようにするために、ドリルのように使うのです。


国語 入試形式

国語の入試で気になるのは、記述と古文の有無。
記述は、慶應女子では記述と別に作文が、早高院では小論文が出題されています。
古文は、例年は出ていた慶應と慶應志木で今年は出ませんでした。
タイプ別に分けると、早高院・早大本庄・明大明治の論理思考型は記号・抜出など正確に読み取る力、慶應志木・慶應義塾など発想力型は自分の考えや言葉を書かせる問題、早実・ICU・中大附属の情報処理型は大量の問題が出るスピード勝負、開成・慶應女子・中大の総合力型は何でも出るタイプ。


過去問演習のポイント

国語は学校によって傾向が違うので、点がとれる・とれないのある教科です。
したがって、過去問演習の順番では、まず第一志望の早慶附属にチャレンジしてレベルと傾向を知りましょう。
そのうえで、英語同様、中大杉並・中大附属80%→青学・明大明治・立教新座80%→早慶附属70%と、レベルアップを図りましょう。早慶校の順番は、男子慶應系は志望順位順、男子早稲田系はまず解きやすい早大本庄→早高院or早実の順。女子の早実・慶應女子志望の場合は、その2校だけでは演習量が少ないので、豊島岡女子や渋幕・筑附・開成などの過去問も解きます。
国語は時間配分の難しい教科。時間配分は1点あたりの時間(分)を目安にします。過去問演習時には、制限時間を意識して時間内に解けるところまで解いて印をつけ、最後まで解きます。
国語は英数以上に解いたあとの見直しが大切です。解答までのプロセスを吟味し、不正解・正解の理由を自分で考えて先生に説明します。記述も、模範解答を参考に必要な要素の過不足を判断し自己採点したうえで、先生に添削してもらいます。そうすることで、出題者や採点者の考え方がわかって、記述が上達します。
国語の基礎は漢字・知識。知らないと文章は読めません。漢字は漢検準2級レベル、知識は、過去問演習でわからなかったものを辞書・国語便覧などで確認・復習を重ねていくと、文章が次第に読みやすくなります。
古文の出題がある学校の場合、得点源にできるように仕上げます。出題される文章は限られるので、市販テキストを2冊くらいやり込むと見たことのある問題が出ます。配点は低めですが、現代文より易しく、対策が結果に出やすいと言えます。
現代文の対策では、まずは演習量の確保。自然科学、経済、文化比較など、テーマ別演習や過去問演習の他、都立の自校作成の問題などに取り組みながら、自分なりの解き方・解法を確立させます。答えを導くプロセスの吟味には、先生との議論が重要です。解き方が確立すると、まず点数が安定し、そして伸びます。


まとめ

偏差値10アップを狙うために大切なことは、①「誰にでもできること」を誰よりも速く正確に、②解答までのプロセスを吟味、③演習量にこだわる、の3点。「量より質」という人もいますが、「質」が上がるのは「量」をこなしたあとです。

2019年度 早慶合格者の実例に学ぶ
~夢の第一志望校の合格へ まだまだ成績は伸びる!~
TOMAS入試対策委員 伊藤 輝明

TOMAS入試対策本部 伊藤 輝明


偏差値を10上げる勉強をしていくために

 何よりも今、志望校をしっかりと決めることが大事です。「絶対に行く」という覚悟を決めないと、偏差値が10上がるような勉強には取り組めません。夏の模試の結果が悪かった人も、覚悟を決めてやれば、成績はまだまだ上がります。実際に偏差値が10アップして合格した先輩方がたくさんいます。もちろん全員ではありませんが、覚悟を決めて取り組めばチャンスはあります。


志望校を決める

早慶を狙う場合、男子は入試日が重なるところは志望順位で決めます。

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女子の場合は、早大本庄と慶應女子or早実の組み合わせしか、残念ながらありません。

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ワンランク下げて附属狙い、早慶でなければ進学校を狙う受験生もいます。入試日程を参考に志望校を決めましょう。

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入試変更点では、早稲田本庄が今後面接がなくなります。


早慶合格者に学ぶ

本当に成績は伸びます。本気でやれば偏差値5は確実に上がります。10は半分くらい、15は1/3の生徒。では伸びた先輩は何をしたのか、伸びなかった生徒は何がダメだったのか、確認します。
早慶を狙う場合、偏差値55~60がポイントになってきます。
男子は55以上になると早慶が見えてきます。女子は60、慶應女子は65必要ですが、早実なら60くらいで可能性があります。
偏差値を上げて合格した先輩4人の成績推移を見てみます。

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①は、数学は得意だが勉強は嫌いで、国語は本当に苦手な生徒。10月にぐっと伸びたけれど、安心して手を抜くと11月にがくっと成績が落ち、12月に火がついて、合格に届きました。
②は勉強が好きなタイプ。コツコツ型で柔軟な思考力もあるが、スピードが遅い。10月に過去問に取り組むようになって大きく伸び、12月は3教科で偏差値60を超えていました。
③は国語が得意で算数が弱い女子。算数を偏差値38から50までもっていったのはよく頑張ったと思います。12月には3教科で偏差値64と9ポイント上がっています。
④の生徒は、8、9月は模試を受けておらずデータがありません。英語が得意で英検準1級。熟考・論理タイプで、早稲田には向いていました。
4人の成績アップのカギはやはり過去問演習の量。1教科あたりのべ25~50年分、第1・第2志望は各10~15年分、第3志望以下は各5~10年分が目安です。冬期講習まであと14週なので、2年分/週のペース。11月までに第1・第2志望は入手できる過去問は全部終わらせたい。11月の駿台模試で成績を出し自信をもてると、12月の学校の先生との面談で低い学校を勧められたり、自信をなくして志望校を下げたりすることを避けられます。
過去問は、単元学習がひと通り済んだ、8~9月からスタートします。テキストを完璧にしてからだと時間が足りず、間に合いません。
過去問を解いて授業で解説を受けるという生徒が多く、自習派は少数です。過去問の解説を読めばわかるという人は自習でもよいですが、過去問の解説はまどろっこしく、ベストな解答法とは言えないことも多いです。
過去問演習は解いたあとが大事です。解く+採点・復習+解き直しで、1年分解くのに110分~200分、3教科で5時間半~10時間、30年分解こうとすると、165時間~300時間。冬期講習までに終わらせようとすると、問題は学習時間の確保です。
先輩たちはどのくらい勉強していたのか。先輩の学習時間の記録のグラフと成績のグラフを併せて見ます。

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①の生徒は勉強嫌いだが、11月の模試の結果を見て勉強時間を増やして、入試に間に合いました。週40時間勉強させるのが大変でしたが、たくさん授業を入れて宿題を課すことで、なんとか勉強させました。
②の生徒はコンスタントに勉強をしていて、12月、1月には学校を無視して勉強して、週100時間を超えています。
③もコンスタントに勉強をしているタイプ。50時間前後をキープしています。女子では60時間くらいが体力の限界。頑張ったと思います。
④もマイペースに40時間、コンスタントにやっていました。
学習時間と成績の相関ですが、週60時間やれば伸びます。50時間は伸びるかハイレベルでキープ、40時間はキープか伸び悩む。30時間では下がります。週40時間の学習リズムは、上位層だとこれくらいやるのは当たり前なので、成績は伸びません。
差をつけるために学習時間をいつ確保するか? 朝の時間を使い、週50時間の学習リズムとします。週60時間にするにはスキマ時間の活用が必要になってきます。
祝日・週末も、学校に行くときと同じ生活リズムで朝7時から勉強すると、12時間以上は勉強できます。個々の体力に合わせて調整が必要ですが、男子なら週60時間くらいは勉強できます。

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先輩たちには学習時間を記録をしてもらっていました。なんとなく時間が過ぎてしまうのはもったいないので、きちんとやることを決めて記録することが大切。
勉強の「質」が大切、という人もいると思います。「質」は大切ですが、「質」を上げるにはスピード・知識が必要。スピードや知識をつけるためにはやはり「量」が必要です。
伸びない生徒のほとんどは、基礎部分、英単語・熟語、計算、漢字・知識が弱い。3~5回暗記をやって暗記が苦手だというのですが、数回では暗記はできません。
学習リズムや学習時間があいまい、「身につけるべきは知識の使い方や解法とそのプロセス」だと意識できていない、考えてから手を動かす、という生徒も伸び悩んでしまいました。
志望校合格のために、英単語・計算・漢字の鍛錬、テキスト復習の完成、週50時間以上の学習リズム、伸びない要因を一つ一つ潰す、入試問題演習を繰り返す、できるまで繰り返すことが大切です。

偏差値10アップは夢ではありません。多くの先輩が実際に実現し、志望校に合格しました。やるかやらないか。そのためには志望校を決め、覚悟を決めることです。


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