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受験直前のお正月、子どもをどう過ごさせるのがいい?

菅原裕子

受験直前のお正月、子どもをどう過ごさせるのがいい?

●親がどんな環境を整えるかで、子どもが変わる

いよいよ受験の本番が近づいてきました。

この時期を子どもにどう過ごさせるのか、受験生の親としては悩みどころですね。

中学受験は、親子が二人三脚で行うものです。この時期に、親がどのように環境を整えるかによって、子どもの受ける影響は大きく変わってきます。

子どもが落ち着いて受験期を迎えられるよう、お正月を有意義に過ごしたいものです。

そのために、できることは何でしょうか。

学習面については、一人ひとりの進捗と取り組み方、また性格によっても変わってくるでしょうから、ここでは生活面において、親としてどんな配慮が必要かを考えてみます。

●お正月の楽しみを我慢しない

せっかくのお正月です。受験を控えているとはいえ、親も子どもも楽しみにしていることがあるでしょう。

おせちが好きな家族にとって、お餅を食べたりおせちをつついたりしながら、今年の抱負を語るのは、大切なお正月のワンシーンです。

毎年、そのひとときを楽しみにしているとしたら、子どものやる気を高めるためにも欠かせないでしょう。

そこで、お母さんもおせちに腕を振るってみてはいかかでしょう。年頭のちょっと華やいだ雰囲気は、子どもの気持ちもおおらかにします。

合格祈願の初詣もいいですね。風邪予防のため、人が多く集まるところや、寒空を長時間待つ必要のあるところは避けて、地元の氏神様に家族でお参りするのがいいでしょう。お守りも子どものモチベーションをあげる手伝いをしてくれますよ。

●体調管理を万全に

中学受験を目指す6年生の親にとって、この時期の最重要課題は健康管理です。

特に、受験期はインフルエンザの流行と重なるので注意が必要です。インフルエンザの予防注射はしていると思いますが、予防注射をしているからといってインフルエンザにかからないというわけではありませんので、油断しないことです。

体のウイルスや細菌と戦う力(免疫力)が落ちたときに、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。免疫力の基本は栄養と休養です。栄養バランスのよい食事をとるよう心がけ、たっぷり寝て、よく脳と体を休めるように配慮しましょう。

外から帰ったあとの、手洗いやうがいも欠かせません。

部屋の湿度管理も重要です。勉強部屋や居間などの湿度を60%くらいになるように調整しましょう。

もちろん、この時期は受験生だけではなく、家族全員が同じく予防に努めてください。

●一日のリズムを試験時間に合わせて調整していく

お正月は、普段より生活リズムが崩れがちになりますが、受験を控えた今年は早く起きて、早く寝ることを励行しましょう。

特に、朝に弱いお子さんには重要な課題です。実際の試験時間に合わせて、その時間には体も頭もよく目覚めて、元気な状態になっているよう整えていきましょう。

●気持ちを落ち着けるための会話を心掛ける

色々お伝えしてきましたが、あまりお母さんが神経質にならないでください。

お子さんにとって必要だと思うことを完璧にやり遂げようとするあまり、神経質になり、かえってお子さんや家族に対してつらくあたってしまいがちです。

しかし、様々な配慮をいかにさりげなくできるかが、お母さんの腕の見せ所。お母さんは「普段と変わらないお母さん」でいてください。それがお子さんの気持ちを落ち着かせます。

 

受験が目の前だからといって、子どもを特別扱いするのではなく、いつものように接しましょう。勉強しているからと過剰に気を利かせずに、いつものようにちょっとしたお手伝いを頼んでみてください。子どもにとっては、いい息抜きになるでしょう。

そして、子どもの気持ちを落ち着ける会話を心掛けましょう。

親が使う言葉は「合格」ではなく、「充分に力を発揮してね」です。

受験を目前に、子どもは多かれ少なかれ不安を抱いているもの。

あまり「合格」と言われると、反対に「できなかったらどうしよう」と萎縮してしまうかもしれません。

 

ただでさえ、年末年始のあわただしい雰囲気が、子どもを落ち着かない気分にさせてしまうものです。

「あなたは今までがんばってきたのだから、あとは充分に力が発揮できるように、体調を整えて風邪をひかないようにね」と声をかけてください。

そのひと言が、子どもを不安から解き放つのです。

著者プロフィール

菅原裕子
菅原裕子
すがはらゆうこ

NPO法人ハートフルコミュニケーション代表理事。有限会社ワイズコミュニケーション代表取締役。1977年より、人材開発コンサルタントとして企業の人材育成の仕事に携わり、従来の「教え込む」研修とは違ったインタラクティブな研修を実施。参加者のやる気を引き出し、それを行動に結びつけることで、社員と企業双方の成長に貢献。後に、企業の人育てと自分自身の子育てという2つの「能力開発」の現場での体験をもとに、子どもが自分らしく生きることを援助したい大人のためのプログラム「ハートフルコミュニケーション」を開発。各地の学校やPTA、地方自治体の講演やワークショップでこのプログラムを実施し、好評を得ている。著書に『子どもの心のコーチング』『子どもの「やる気」のコーチング』(以上、PHP文庫)、『子育てが変わる親の心得37』(幻冬舎)等。

公式ホームページ『NPO法人 ハートフルコミュニケーション』


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