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いよいよ新学期、子どもが受験学年になるお母さんに必要な心構えとは?

菅原裕子

いよいよ新学期、子どもが受験学年になるお母さんに必要な心構えとは?

●受験の1年間は、親子ともども覚悟が必要

いよいよ新学期が近づいてきましたね。

新小6年生は受験学年。すでに中学受験することを決めて取り組んできたお子さんも、今、突然受験に向けて燃えはじめたというお子さんも、その結果の半分は親次第でもあります。

この時期の親の心構えとやるべきことを考えていきましょう。

中学受験を望んだのはお子さんですか? それとも親がすすめたからですか?
お子さんが望んだ場合、きっとお子さんが学校で中学受験をする友達の影響を受けたのではないでしょうか。親が中学受験をすすめる場合は、親が受験した方がいい理由を持っているはずです。

6年生になって受験準備に入る前に、なぜ受験するのかをいま一度親子で確認することをおすすめします。

受験の1年間は、短いようで長い学習期間です。受験しない小学生と比べると、かなり長時間の学習を求められます。親子ともどもしっかりと覚悟を決めていないと、途中で挫折してしまいます。1年間の生活のスタートを切るにあたって、どのような準備をする必要があるかをあげてみましょう。

●親の覚悟

中学受験は親子の受験です。勉強するのは子どもですが、それを支えるのは親。しっかりとした情報を集め、分析し、子どもをコーチする役割が親にはあります。

一番重要なのは、子どもの精神面と健康面でのサポートでしょう。1年を通して前向きに取り組めるよう、親自身が落ち着いて健康でいることが大切です。

また、親子の受験とはいえ、やはり主役は子どもですから、親が子ども以上に深く入り込みすぎないことも重要です。子どもの「やりたい」という気持ち以上に、親の「やらせたい」が前面に出てしまうことのないように、冷静に1年間を計画することが求められます。

●子どもの希望

もし、子どものほうから受験を希望したのなら、そして親がそれを支えようという決意をしているのであれば、再度、この時期に子どもの希望を確認しましょう。

なぜ受験をしたいのか、希望の学校がある場合はなぜその学校なのかを、子どもに聞いてみてください。そして、どんな準備が必要と思っているのかを確認してください。

この時、親の主導で話を進めるのではなく、質問することで子どもの思いを引き出すように心掛けましょう。話すうちに、子どもの決意は固まっていきます。すでに、以前から準備をはじめている場合も同じように、この時点で改めて会話をしましょう。

親がすすめた受験なら、子どもがそれをどうとらえているのかに耳を傾けます。
本心を聞くと「勉強したくない」といわれるのが嫌だからといって、それを確認しないまま進んでいくことは避けたいものです。

「お父さんとお母さんがすすめた受験だけど、あなたはよくやっています。いよいよ今年は受験ですが、あなたは希望校を目指してがんばりますか?」と改めて尋ねてください。

仮にきっかけが親だったとしても、工夫次第で子どもがやりたいと思えるようになるものです。例えば、学校見学をするのもいいでしょう。学校の雰囲気や、クラブ活動の様子などを見るにつけ、子どもは自分が受験生であることを実感するようになります。

●子どもとの関係

もし保護者面談などで「お子さんとの関係はどうですか?」と聞かれたとき、「よい関係を築いています」と自信を持って答えられますか?
中学受験は子どもが自立しているほど、よい体験となり、よい結果を得ることができます。

親が問われるのは、この時期までに子どもを自立させてきたかということ。子どもが学習を自分のこととして捉えて、親のサポートを得ながら、自分自身で進めていこうとしているかどうかです。

親がすべてをコントロールし、寄り添い、子どもに指示してやらせるやり方では、子どもは伸びません。また、そのやり方では、早々に親子とも疲弊してしまいます。

子どもを主役にして、子どもの意識の及ばない部分を親がサポートする、というやり方を実践しましょう。

子どもの長い人生に中学受験がよい影響を与えるように、後で「あの時期子どもは本当に自立し、成長した」と言えるようにしたいものです。

そのための親子関係づくりを今からはじめることをおすすめします。

子どもの意思を尊重し、過干渉はやめ、何事も話し合いで進めるようにしましょう。
子どもが親の意向をくみ取りたいと思うのは、親が自分の気持ちを尊重してくれていると思ったときです。

繰り返しになりますが、親子の受験であっても主役は子どもです。親のするべきことと、子どもがするべき努力は区別しておきましょう。

そうすることで、子どもは自分の意欲を育てることができるのです。

著者プロフィール

菅原裕子
菅原裕子
すがはらゆうこ

NPO法人ハートフルコミュニケーション代表理事。有限会社ワイズコミュニケーション代表取締役。1977年より、人材開発コンサルタントとして企業の人材育成の仕事に携わり、従来の「教え込む」研修とは違ったインタラクティブな研修を実施。参加者のやる気を引き出し、それを行動に結びつけることで、社員と企業双方の成長に貢献。後に、企業の人育てと自分自身の子育てという2つの「能力開発」の現場での体験をもとに、子どもが自分らしく生きることを援助したい大人のためのプログラム「ハートフルコミュニケーション」を開発。各地の学校やPTA、地方自治体の講演やワークショップでこのプログラムを実施し、好評を得ている。著書に『子どもの心のコーチング』『子どもの「やる気」のコーチング』(以上、PHP文庫)、『子育てが変わる親の心得37』(幻冬舎)等。

公式ホームページ『NPO法人 ハートフルコミュニケーション』


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